H28.9.7 帝人ファマー株式会社さんによる、痛風、高尿酸血症の治療に関する勉強会がありました。
痛風に関する病態について、講義していただきました。
痛風は、体温が低い場所(第1足趾の付け根や、膝、アキレス腱、足関節など)すなわち 心臓から遠く離れた場所に起きやすいそうです。
普段より尿酸値が高い状態が続いている上に、刺激(過度な運動やストレスなど)が発作の誘引となり腫れや痛みを伴う発作が出現します。
アルコールを多く摂取される方に多く発症し、中でもビールが原因となりやすいそうです。
もちろん、プリン体の含有量の低いアルコールでも原因となりますし、飲酒によって利尿作用が促進され脱水状態に陥ることで発症する場合あります。
現行の治療の1つとして、体内で尿酸の生成を抑制し尿酸値を低下させ痛風発作を起こりにくくするという方法があります。
この治療は、高尿酸血症の合併症である生活習慣病、慢性腎不全、心筋梗塞等を予防することにも繋がります。
体内で蓄積された尿酸結晶をゆっくり、ゆっくり溶かして治療するため、長期に渡って継続して内服治療し、尿酸値6.0以下を目指し、キープしていく必要があります。
内服中に発作が出現した場合は、自己判断で内服量を調節することで尿酸値が不安定になり、病態の悪化に繋がる恐れがあります。
適正値を維持し病態の有無に関わらず主治医とともに治療を継続していくことが大変重要ということでした。
ちなみに、アメリカと台湾における尿酸値と痛風発作の発症数を比較したところ、台湾はアメリカと比べ、同じ尿酸値であっても、痛風発作の発症症例数が多いということでした。
日本人も、台湾と同じアジア人です。
正しい生活習慣をこころがけ、適正な値を維持しましょう。
☆暴飲暴食、肥満に注意しましょう。
☆アルコールの摂取はほどほどにしましょう。
☆適度な運動をとりいれた生活をしましょう。
帝人ファーマ株式会社さん、ありがとうございました。
~看護師より~