H28.8.24、小野薬品工業株式会社さんによる、過活動膀胱の治療薬に関する勉強会がありました。
過活動膀胱とは、尿意切迫感による症状(突然強い尿意が起こり我慢するのが難しくなる)という、自分の意思ではコントロールできない強い尿意が主な症状となります。
現在40歳以上では、全体の12.4%の人がこの症状で悩んでいると言われているそうです。
突然起こる強い尿意だけでなく、頻回にトイレに行きたくなる頻尿、尿意を感じると我慢できず尿漏れを生じてしまうなどの切迫性尿失禁などの、日常生活の質を大きく落としかねない症状を伴うことも多くあります。
原因は、脳血管障害やパーキンソン病、認知症などの神経の障害に起因するものだけでなく、年を重ねることによる加齢や、子宮や膀胱を支える筋肉の低下など様々です。
これらの様々な要因により、膀胱が過剰に収縮してしまい、強い尿意や尿漏れなどの症状を来たしてしまいます。
過活動膀胱による症状は、夜間排尿により、睡眠をとれない等、日常生活の質を大きく落としかねません。半覚醒の状態でトイレに行く事による転倒リスクも増大します。
過剰な膀胱の収縮を抑える内服薬を服用することで、これらの症状がおさえることができます。
症状の強い時間帯や、旅行などのイベントに応じて、お薬を調整することもでき、患者様個人のニーズに合わせることも可能だそうです。
男性、女性とわず、大変デリケートな問題であり、人によっては相談をためらったり、悩んでいる方も多くいらっしゃる疾患だと思います。
適切な診察、治療により、症状を大きく改善できるケースも多い疾患ですので、お悩みのある患者さまがいらっしゃいましたら、看護師か医師にこそっーと、声をかけられてください^^。
小野薬品工業株式会社さん、ありがとうございました。
~看護師より~