H30.9.19、帝人ファーマ株式会社さんによる、骨粗鬆症の治療薬に関する勉強会がありました。

今回は骨の溶解を抑制するビスホスホネート系薬剤についての勉強会でした。

骨粗鬆症を未治療の場合と比較した場合は、その後の骨折のリスクにはっきりと有意差があるとの事でした。

骨の皮質骨の多孔化を防ぐため、骨を強くする事が期待できます。

女性は特に閉経後、骨粗鬆症が進行しますが、通常の進行速度と比較しステロイド剤を投与経験がある場合は、骨が脆弱化する速度が速いそうです。

そのため、ステロイド剤を投与経験のある患者さんは、年齢で判断するのではなく予防的に治療を開始していくことが必要ということでした。

ビタミンD剤は、骨の材料となるカルシウムの生成を促進します。

しかし、血中のカルシウム濃度が高値になると、高カルシウム血症をきたす恐れがあります。

そのため、適正な血中濃度を維持するために、薬剤の選択、検査などが必要です。

高カルシウム血症に対するリスクにも、薬剤によって違いがあり、腎機能など様々な既往を踏まえて判断したければいけません。

活性型ビタミンD剤とビスホスホネート剤を併用する事で骨粗鬆症の治療効果は高くなります。

投与方法も、通常の錠剤以外にも、飲み込みやすいゼリー剤の内服や、点滴など様々です。

安心、安全のもと効果の高い治療を選択していくことが、とても大切ですね。

そして、薬剤だけではなく食事、運動、日光と患者さん自身も積極的に治療に参加することも重要です。

帝人ファーマ株式会社さん、ありがとうございました。