症状

●肩甲部の痛み、肩関節の運動制限など。 顔を洗う、髪の毛をとく、背中でエプロンの帯を結ぶことができない、等の日常生活で、不自由が生じることがあります。

病態

●40~50歳代の人に起こりやすく、男性より女性のほうが多いとされています。 肩の痛みと、肩関節の運動制限がみられ、凍結肩 五十肩などとも呼ばれます。

●外傷などの明らかな原因が無く、肩関節の靭帯軟骨の炎症によって、痛みが生じ、運動が制限され、発症します。

●疾患を悪化させる原因としては、糖尿病 甲状腺機能低下症、亢進症、パーキンソン病、外固定などがあります。

●肩関節の組織が老化することで、関節内の滑液包と癒着してしまうと、症状悪化の原因となります。

●痛みは、寒冷時、夜間に多く、上腕や肘にまで症状がでることがあります。

診断

●症状が類似している、石灰沈着製腱板炎、肩峰断裂との区別をする為に、

●レントゲン検査 症状、所見の確認、MRI検査、超音波検査などを行います。

治療

●症状の強い時期は安静を保ち、投薬治療、注射などを行います。 保存的治療としては、投薬治療、ヒアルロン酸の肩関節内への注射、神経ブロック注射、リハビリ治療(温熱療法 運動療法、アイロン体操、ひも体操 など)

●回復する際は、積極的に運動療法を行うことで、治療が促進します。

●保存的治療(拘縮予防や 筋力アップ)を 積極的に行えば、時間とともに、軽快していくケースが多い疾患です。

●症状が長期間軽快せず、 強い痛みを伴う場合は、手術療法も検討が必要です。