症状

●母趾が第2趾の方に「く」の字で曲がっている状態。からだの 中心線からみると 母趾が外側を向いている状態です。

●母趾の付け根が、突き出ているため、突出している部分が痛みます。

●また、突き出ている部分が 靴とすれて炎症を起こしてしまい、重症化すると、靴を脱いだ状態でも痛み感じるようになります。

●進行すると、母趾が第2趾の上に乗り上げてしまい、第2~3趾にタコができてしまう場合があります。

原因

●多い原因としては、幅の狭い靴を履くことで 母趾の付け根から 指先が圧迫され、変形します。

●体重の増加、足周りの筋肉の低下、遺伝なども 要因となります。

●10歳代には、母趾が第2趾よりも 長い状態である、その他扁平足がある等が原因となります。

●踵の高いくつ(ハイヒールなど)をはくと、母趾に体重の負担がかかり、変形を強くする要因になります。

●足の、縦アーチ(土踏まず)横アーチが 低下したり、消失してしまった状態になると(アーチを支えるべき 靭帯や筋肉の弱体化)扁平足になり、足の母趾と踵の間にある 中足骨が扇子のように広がり、「く」の字に変形してしまいます。

診断

●荷重をかけて、レントゲン検査を行います。

●痛みの強さが重要であり、 常時痛みがある場合は、手術が適応になる場合もあります。(変形の強さと症状の出方に個人差があります)

予防と治療

●靴の選択。(母趾のつけ根部分はフィットし、先が細くなっていない、幅広の靴)

足の裏の筋肉の強化(足の指でグーチョキパー、タオルギャザー訓練、ビー玉を足でつかむ訓練など)

●足底板(中敷)や 足の装具の作成。

●減量、太り過ぎないような、食事治療。

●変形の進行を抑え、再発を予防していくことが、重要です。