・H28,8,10 中外製薬さんによる 関節リウマチに関する勉強会がありました。

・現在、日本には70万人以上の関節リウマチを患っている患者さんがいるそうです。

・日常生活を痛みと常に向き合い、症状の進行するのではないかと、不安にさいなまれる日々をおくっている方も多いと思います。

・原因は現在も解明されておらず、診断を受けた場合のストレスや不安も大きな疾患の1つであると思います。リウマチ勉強会

・関節リウマチはなんらかの原因で、免疫系統に異常が生じ、自身の関節内にある細胞や組織を攻撃対象にしてしまうことで発症します。

・そして放置しておくと、関節を包む滑膜が腫れ、炎症時に発生するサイトカインという物質が過剰分泌されることで、炎症が骨や軟骨へと広がり、関節が破壊されていきます。

・最終的には、全身の関節に破壊がおよび、日常生活の質を大きくおとすだけではなく、肺や血管など全身に影響を及ぼす可能性もはらんでいます。

・現在、多くの治療方法が確立されており、病状の進行を抑えるだけでなく、通常の生活を維持することができ、関節の痛みや腫れをとる、臨床的寛解を維持している患者様も多くいらっしゃいます。

・リウマチの炎症を充分に落ち着かせること(臨床的寛解)を維持するためには、主治医と患者様が共に目標に向かって、治療していくことが不可欠です。

・自身の状況を理解し、受け入れることは、簡単なことではないと思います。しかし、疾患の進行を食い止めるためには、早期発見、早期治療の開始、治療の評価、継続が大変重要です。

・発症に至ってから、6週間未満で治療を開始することで、早期発見の分類となり、寛解に至る可能性も高くなるそうです。

・そして、発症後2年が過ぎてしまうと、関節破壊のリスクも高くなってしまうそうです。

・そのため整形外科分野において、罹患している患者様を早期に発見し、治療を開始することが重要視されているということでした。

・関節リウマチの発症の原因は未だ不明ですが、どのように疾患が進行していっているかは、解明されつつあるそうです。

・疾患の作用機序の解明によって、抗リウマチ薬や、生物学的製剤などの新薬を導入し、寛解へと至っている患者様も沢山いらっしゃいます。

・寛解に至るまでには、沢山ある治療方法のなかから、どの方法がベストなのかを主治医と患者様が共に向き合い、効果を確認していかなくてはなりません。

・もちろん、治療を進める上で、日常生活において気をつけるべきこと(身体に負担をかけない、定期的な受診など)もあります。

・痛みや不安の中で、希望を持つということは、困難であるとは思いますが、整形外科医の治療への介入は大きな一助となるのではないかと思います。

●もし、自身の症状が、リウマチによるものではないかと不安をお持ちの方や、実際にリウマチの症状で悩まされている方がいらっしゃいましたら、ぜひスタッフにご相談ください。

 

●当院の 関節リウマチ専門外来(※毎週火曜14:30~  )

●ご希望の方はスタッフにお声かけ下さい。予約をお取りします

・分類基準・

①朝のこわばり(1時間以上持続する朝のこわばりと関節症状がある)
②多関節の炎症(少なくとも3領域以上の関節の腫れ)
③手の関節に腫脹がある
④対称性に関節の腫れがある
⑤リウマトイド結節
⑥リウマチ因子が陽性(採血にて検査)
⑦レントゲン検査で典型的な関節所見
これら7項目のうち、4項目を満たせば関節リウマチと診断
①~④の項目は6週間以上持続していること

 ※生物学的製剤とは   

最近になって関節リウマチの治療に用いられるようになりました。炎症を起こす物質の働きを抑え関節が破壊を抑える効果があります。抗リウマチ薬で効果が不十分な場合適応となります。

患者様が、関節リウマチに関する知識を正しく持ち治療に対し、明るい気持ちで寛解に望むことができるよう、頑張っていきたいと想います。

中外製薬さんありがとうございました。

~看護師より~