H27.7.8(水)

ぷらりばノイロ

 

第一三共株式会社さんによる骨粗鬆症治療薬と、鎮痛剤(NSAIDS)、と湿布剤についての勉強会がありました。

そして、日本臓器製薬さんより、NSAIDSとは異なる作用機序により、慢性的な痛みに対し、効果を発揮する下行性疼痛抑制型疼痛治療薬に関する勉強会がありました。

💡 第一三共株式会社さんの骨粗鬆症治療剤に関しては、骨吸収を起こす細胞の成熟・活性化を抑え、骨吸収抑制効果を発揮する薬剤(デノスマブ:プラリア)に関し、講義していただきました。

(骨吸収が骨形成を上回るという状態にあることも、骨粗鬆症に至る一因とされています)

三共1

💡 この薬剤に関しては、治療された方の海面骨構造である腰椎に関しては95%、皮質骨の多い大腿骨に関しては92%の骨強度を改善し、著しくQOLを低下させ、予後不良とされるケースの多い大腿骨近位部骨折に対しても、骨折抑制効果があるということです。

💡 服用方法に関しては、半年に一回、医療機関で皮下注射をする必要があり、安全・確実に投与するために、医療者はもちろん、患者様やご家族のご理解と協力が大変重要であると感じました。

💡 そして、鎮痛剤については、一般的に処方されている鎮痛剤にも様々な種類や特徴があり、それぞれにおいて、特化した作用、注意すべき副作用があると講義していただきました。

💡 痛みによる症状や、炎症を抑えてくれる鎮痛剤ですが、それぞれの薬剤のもつ、強さや即効性 安全性を考慮しながら服用し、経過や副作用の出現に注意しながら、疾患や創傷の治癒をはかることが大切であると学ぶことができました。

(薬剤や既往によっては、喘息、胃腸障害 腎機能障害 心血管障害などの副作用出現に注意しなければなりません)

💡 また、湿布剤による光線過敏症による皮膚トラブルも、報告されていますが、湿布剤のなかでは原因成分の入っていない物もあり、頚部などの紫外線の影響を受けやすい部位にも使用できるとのことでした。

➡ つづいて、日本臓器製薬さんより、下行性疼痛抑制型疼痛に特化した治療剤について講義していただきました。

日本臓器1日本臓器2

➡ 頚部や腰部に原因がある神経痛や、帯状疱疹後の長期に渡り持続する痛みに対し、一般的な鎮痛剤を服用し続けると、腎臓に負担がかかったり、消火器に負担がかかります。

➡ 現在、このような神経障害性疼痛に関しては、様々な新薬の使用も始まっていますが、27年前より、使用が始まり、現在でも多くの患者さんが服用し、効果を得ている治療剤だそうです。

この薬剤に関しては、安全性が高く、長期の服用による身体への負担がほとんど無いということでした。

➡ 鎮痛をはかる作用の過程で、末梢の循環を改善し、自律神経を調整したり、多剤との併用にも影響を及ぼすことなく、鎮痛剤使用に制限のある、慢性腎不全に罹患してある方でも安心して服用できるため、大変便利な薬剤であると思いました。

➡ 即効性は少ないため、効果を実感するまでには長くかかる場合もありますが、それも含めて、使用する際に理解を得られるよう、スタッフ間でも勉強していきたいと思います。

😀 第一三共株式会社さん、日本臓器製薬さん、ありがとうございました。

~看護師より~