ピンH27.6.10(水)にファイザー株式会社さんによる骨粗鬆症勉強会がありました。

 今回は、主に閉経後の女性が対象となる、欠乏したエストロゲン(女性ホルモン)の代わりに、骨の代謝を促すSERM製剤について、勉強会行いました。

 現在、日本における女性の平均寿命は86.61歳となっていますが、うち健康で自立している生活を健康寿命とした場合、74.21歳と、およそ12年間の要介護の期間が発生しています。

 骨粗鬆症による骨折は、健康寿命に大きく影響を与える為、適切な診療・治療・経過の観察が大変重要です。

 平均寿命から逆算すると、閉経後は 約37年間、女性ホルモンの欠乏状態にさらされるため、骨密度は低下し、骨粗鬆症の発症、進行に大きく影響を与えます。

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 SERM製剤(選択的エストロゲンレセプターモジュレーター)は、1970年代より、研究、開発が行われてきたそうです。

 現在骨粗鬆症に対し、処方されているSERM製剤は、女性ホルモンに大きく影響を受ける乳癌などの発症のリスクも回避でき、かつ女性ホルモンと同じように、骨の代謝を調節し、骨密度と骨質の改善を行う効果を持っています。

 もちろん、服用や内服の継続に際しては、診察や検査、経過の観察が欠かせません。

 より長く、健康寿命を維持できるよう、そして患者様にも骨粗鬆症という疾患に理解を深めていただけるよう、私達スタッフも勉強を続けていかなければいけないと思いました。

 ファイザー株式会社さん、ありがとうございました。

~看護師より~