H31.2/13、イーライリリー株式会社さんによる骨粗鬆症の勉強会がありました。

今回は、なぜ骨粗鬆症の検査をするのですか?というところに着眼したものでした。

骨粗鬆症は1280万人の患者さんがいますが、高血圧治療、糖尿病、腰痛などと比較すると、治療介入率が低いとされています。

その理由としては、骨は血圧計のように毎日足底することが不可能であったり、腰痛のように自覚する痛みが無いなどの理由が背景にあります。

骨粗鬆症は、骨折危険因子の年齢、BMIの低値、両親の大腿骨近位部骨折歴、ステロイドの服用、喫煙歴、アルコール摂取量を問診で聞き取り、検査を促すことが大切です。

4cm異常の身長の低下や今後10年後の骨折の可能性(FRAX)を院内で活用しより患者さんに骨粗鬆症を意識していただくことが大切です。

FRAXは11項目を入力し10年間における骨折の可能性が15%異常であれば骨粗鬆症治療介入となっているが、日本人は15%という数値に安心してしまいます。

15%という数値の骨折に対する危険性の認識をしていただくため、今後も適切に分かりやすく説明を行っていく必要があると思いました。

血液検査で骨代謝マーカーを精査した場合は、薬剤選択基準の指標となるだけでなく、異常値を記した場合は別疾患の可能性も考慮する必要があります。

薬剤個々において、骨の代謝回転それぞれに有意差がありますが、テリパラチド製剤は圧倒的に代謝を上げるため、病態に応じ薬剤を適切な時期に投与することが大切です。

イーライリリー株式会社さんありがとうございました。

〜看護師より〜